血の繋がらない他人なんて

愛されていないことは、知っていました。
血の繋がっていない隣の村の子供など、何かが出来るわけでもない非力な子供など、心から愛せはしない。
でも、少しだけ。ここに来た時、少しだけ愛して欲しいと願いました。
それは叶わなかったけれど、誰かが悪いんじゃない。願ってしまった自分が悪い。
愛というものなど他人同士の間には生まれない。生まれはしない。
これから先もきっと、誰かを愛することも、誰かから愛されることも無い。
そんな権利もない。

だって私は、もう汚れてしまったから。

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村人に預けられてからの零。成長するにつれて子供らしくない冷めた目で人を見るようになる。
愛されることが怖い零です。
愛緑ちゃんのは「友情」。「愛」という気持ちがないと零は思っているから一緒に居られる。